美容室JOY

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2016/02/06
 
ツカチャンの美容師を続ける事の意味…11

まだまだ…雑巾係。

 

来る日も来る日も…

 

実はそんな自分を知ってるのは、今の妻です。

 

妻もちょうど同じ時期に上京。文京区の働いてたお店にお客様として来てくれてました。

 

先輩のお客様でして…

 

雑巾係の私が、先輩のカットを近くで拝見させてもらいながら、彼女の切られた髪をホウキではかせてもらってました。

 

あの時、まさか4年後に夫婦になるとは夢にも思ってなかったですけどね…w

 

今でもあの人は俺が店持ってるなんて、信じてないんじゃないかな〜〜w

 

 

でも…妻の登場はまだ先なんですよね〜

 

 

なんだか腐りそうな毎日に、毎日が嫌になってきてましたね。

 

やっとの思いで初任給がいただけました。

 

嬉しくて嬉しくて…手渡しだったので、子供だった私はすぐに中を確認してみると…そこには…

 

 

9万円…

 

 

9万円です…19万でも29万でもなく…

 

9万です…

 

無遅刻無欠勤…毎日毎日、朝の通勤ラッシュで1時間半立ちっぱなしで、仕事中も立ちっぱなし。

 

帰りの電車も立ちっぱなし…雑巾とホウキだけが仕事道具。

 

で…9万…

 

暗い気持ちで帰路。

 

帰りの電車に乗る前に、今の新宿西口で一服しながら、その先に見える新宿副都心を眺めてると

 

私の父親と同じくらいの歳のおじさんが声をかけてきました。

 

「お兄さん…タバコ1本だけ分けてくれないかい」

 

その頃はまだ、新宿西口はホームレスの溜まり場だったので、たくさんのダンボールハウスが並んでましたね…

 

親ほど離れた人がホームレス…目の前には成功の証のような新宿副都心…

 

 

このコントラストが、強烈に印象に残ってます。

 

 

俺は9万の給料で、着る服もなく毎日洗っては乾かしての同じ服。

 

晩御飯は食パン1斤買ってきて、毎日、焼かないトースト1枚づつ…

 

足元にはダンボールハウス。目の前には煌びやかな高層ビル。

 

9万の俺が、あそこまで行けるんだろうか…

 

ダンボールの方が近いじゃないか…

 

これが現実なんだな〜。

 

田舎では絶対に見る事の出来ない光景。

 

都会では一歩足を踏み間違えるだけで、坂道を転がるように落ちて行きます。

 

頑張らなきゃ…

 

頭の中が少しづつ、「生き残るにはどうしたら良いんだろ〜」というふうに変わっていった頃でした。

 

続く…